蝶の使者

デビエーションO-001は、約■■■■羽の赤色の折り紙でできた蝶の群れです。1つ1つの個体は染色された和紙で折られており、翼開長は約280～300mm、紙の厚さは0.2mmです。異常なほどの耐久性を持ち、表面温度は常に36.5～37℃に保たれ、ピンク色の蛍光に覆われています。■■の後、群れは■■■■-■■-■■にある廃墟の■■-■■■で発見されたと報告されています。群れが目撃された記録はこれ以外にありません。

O-001には知性があり、良質な教育を受けた■■歳の人間と同等の知能指数を持つとされています。コミュニケーション能力と理解力があるものの、何らかの理由によって通常は人間との直接的なコミュニケーションを避けています。また、O-001には強い共感能力があり、周囲の人間の感情を感知し、それによって羽ばたきや飛行軌道、または発光の強度を変化させているようです。ほとんどの場合、人間に対して常に友好的であり、敵対的であったという記録は一切ありません。

O-001の主な異常特性は、周囲の人間が危険に遭遇した際に現れます。O-001はその人物が危険から逃れられるよう最善を尽くして助けようとします。そして、予想を遥かに上回ったことには、その過程で周囲の環境についてほとんど全知に近いレベルの知識を示したのです。O-001が示した行動は以下の通りです。

・危険源の位置を事前に感知し、発光と羽ばたきで警告を送ることで、その人物が危険に遭遇するのを防いだ。
・水源や補給品を見つけられるよう導いた。
・道に迷った人を仲間のところまで導いた。
・素早く自分の複製を作り出し、その人物の周囲に壁を作ってダメージから守った。
・その人物の周囲を飛行し、時折接触しながら明るいピンク色の光を放った。

注目すべきは、O-001の援助効果は共感能力によって発動されるものであって、人間の感情に苦悩や危険を感じ取った場合にのみ発生するということです。感覚遮断や精神異常のある人間には、援助効果を引き起こすことができません。O-001は論理療法や心理学の研究に潜在的な応用価値を持つ可能性があるため、それに関する実験について早急に検討がなされています。

収容に際しての注意事項：
すべきこと：
*蝶を愛すこと。蝶もあなた方を愛しているからです*
*蝶が疲れているようなら、砂糖水を与えること*

禁止事項：
*蝶に怒りを向けること*