グリーン・ドラゴン

デビエーションO-011はO-012に似たような知性と自主性を持つグリーン・ドラゴンのぬいぐるみで、高さ3m、重量は約6kgです。表地はニットコットンで、充填物は不明ですが、非常に柔らかい感触があります。

O-011は自称28歳の男性で、自分がぬいぐるみであるという状況及びアイデンティティについて明確な認識を持っています。当該デビエーションは英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語の聞き取り、読み書きの能力を有しています。一般的に、人類に友好的です（特に3歳から14歳の間の子供に対して）。デビエーションはこうした対象に積極的に近づいて遊び、自分のできる限りで相手を助けようとします。

O-011の主要な異常特性は体内の空間異常です。O-011は腹部にある長いファスナーを開けることで、その隙間の大きさを超えない物を出し入れすることができます。取り出した物の出所や保存場所は不明です。

O-011の同意を得てその体内を探った結果、内部には白いニットコットンで織られた無限に近いポケット空間があることが判明しています。ポケット空間の深さ■■■kmまで探査機を送り込んだことがありますが、境界や出口はおろか、他の物を見つけることもできませんでした。また、別の実験では、実施前にO-011からこの実験に対する不快感と危険性が示されましたが、実験員はその忠告に従わず、実験を強行しています。その結果、O-011が物を出し入れする時に探査機からの信号が途絶え、ケーブルも未知の力によって切断されたため、失敗に終わっています。

また、O-011はエネルギーを操作する能力を持っています。当該デビエーションは、自身を損傷することなく喉から約1400℃の炎を出すことができます。O-011は飲食をしなくても、キャンディーを摂取するだけで火を吐くことができます。なぜなら「■■■■を妹に譲っているから。」

O-011はとても優しく、料理が得意です。能力が許す限り、ほとんどの依頼（たとえば、何かの物を取り出す、ゲームをする、食事を用意するなど）を快く受け入れます。万が一、依頼が完遂できない場合も、丁寧に謝り、「別のゲームにしよう」と提案します。

収容に際しての注意事項：
すべきこと：
O-011は断熱塗料を用い、熱源監視装置を設けた自主個体収容室に収容すること。
O-011の要求に応えて書籍その他の視聴材料を提供すること。

禁止事項：
O-011が物を出し入れするのを妨害すること。